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ライセンス

プロライセンスについて

About professional licenses

公開:2019年12月2日

はじめに

JeSUは2018年2月1日の活動開始以来、日本におけるeスポーツの普及・発展を目的に、様々な取り組みを進めてきました。中でも、賞金制大会を法的に問題がない形で実施するための環境整備については、特に力を入れて取り組んでいます。

消費者の利益を保護する「景品表示法」

景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)は、消費者の利益を保護することを目的とした法律で、消費者が適切な商品やサービスを選べるよう、過度な景品類の提供を防ぐために景品類に対して上限を設定しています。eスポーツ大会の賞金は、この「景品類」に該当する可能性があり、景品表示法の対象となるおそれがあります。

景品表示法の規制を受ける賞金制大会はどのような大会か?

では、どのような賞金制大会が景品表示法の規制を受けるのでしょうか。整理するポイントは主に、「賞金制大会を主催するのは誰か?」そして、「競技タイトルの販売、課金方法はどうなっているか?」の2つです。
賞金制大会を主催するのは誰か?
eスポーツは市販されているゲームソフトを使用して行われますので、賞金を提供する大会を、当該ゲームソフトを販売しているゲーム会社が主催しているのか、それ以外の第三者が主催しているのかで区別されると考えています。このうち、景品表示法の規制を受けるのは、ゲーム会社が主催する賞金制大会です。
競技タイトルの販売、課金方法はどうなっているか?
競技タイトルが有料で販売されているタイトルや「課金額がユーザーの強さに影響するタイトル」の場合、景品表示法の規制を受けます。「課金額がユーザーの強さに影響しない無料タイトル」の場合は、たとえゲーム会社が賞金を提供したとしても規制を受けないと考えられます。
つまり、日本国内で数多く開催されている賞金制大会の中で、景品表示法の規制を受けるのは、「ゲーム会社が主催し、有料販売タイトルや課金額がユーザーの強さに影響するタイトルを使用して開かれる大会」という事になります。

どのような賞金制大会が景品表示法の規制を受けるか?
    競技タイトルの販売方式
    基本プレー無料で課金額が強さに影響しない 有料販売または課金額が強さに影響する
主催者 ゲーム会社 受けない 受ける
ゲーム会社以外 受けない 受けない

「仕事の報酬等」という考え方

それでは、ゲーム会社が有料販売を行っている自社のゲームタイトルを使用して主催する大会で、景品表示法の規制を受けることなく、10万円を超える賞金※1 を提供することはできないのでしょうか。
ここで登場するのが、「仕事の報酬等」という考え方です。賞金が「大会への出演」という「仕事に対する対価」として提供される場合には、景品表示法の規制を受けないと考えられます。しかし、JeSUの設立前には実務上の大きな課題がもう一つありました。どういった場合にeスポーツの大会における賞金が「仕事の報酬等」として認められるのかについて、具体的な考え方がまとまっておらず、判断基準も存在していなかったのです。
そこでJeSUが定めたのが、「JeSU公認プロライセンス制度」です。

ゲーム会社が主催する大会

JeSU公認プロライセンス制度が生まれた背景

JeSUに加盟している会員社には上場企業も多く、社会を構成する一員としてそれぞれが大きな責任を負っており、JeSU並びに会員各社はコンプライアンス(法令遵守)を徹底することが欠かせないと考えています。さらには、法的に問題のない形で賞金制大会を開催し続けることが、社会においてeスポーツが許容されていくにあたって非常に重要であり、今後のeスポーツの普及発展のために欠かせない、とも考えています。しかし、前述の通り、JeSUの設立前には、『どういった場合にeスポーツの大会における賞金が「仕事の報酬等」として認められるのか』については、具体的な見解はまとまっておらず、判断基準も存在していませんでした。そのため、賞金制大会を開催する場合は、各社の個別判断により、各社がリスクを負いながら開催せざるを得ないという状況が続いていました。こうした中でJeSUは、「JeSU公認プロライセンス制度」を、設立前より数多くのゲーム会社や有識者と議論し、関係省庁と話し合いを重ねる事で作りあげました。選手の活動が仕事であることをプロライセンスという仕組みを通じて明確にすることで、「選手に確実に賞金を授与できる大会」の実現を目指したのです。

JeSU公認プロライセンス制度について

JeSUは「JeSUプロライセンス制度」の設計において、①賞金制大会の開催にあたって適法性を第三者から見ても分かりやすい形で確保できるようにするための環境を整備すること、②eスポーツのプロ選手という職業を明確にするとともに、スポンサー等からの支援を受けやすい体制を整備すること、③プロライセンスを利用して賞金を提供する場合の大会のルールや運営方法を管理することにより、不公正な大会運営を未然に防止し、大会への信頼性を高めること等を目指しています。その概要は「JeSU公認プロライセンス規約」※2 により定めています。
また、「JeSU公認プロライセンス規約」に基づいて賞金提供が行われるのはJeSU公認タイトルのみであり、公認タイトルを用いて開催される大会の興行性はJeSUが保証しています。※3 このように、JeSUは日本のeスポーツにおける興行性や競技性を担保する統一的な基準としてライセンス制度を設計し、運用することで、景品表示法に違反することがないように努めています。
なお、JeSUでは、13 歳以上 15 歳以下で義務教育課程を修了していない者を対象に「ジャパン・eスポーツ・ジュニアライセンス」を発行しており、「JeSU公認プロライセンス規約」では、「ジュニアライセンス保持者は、(中略)予め賞金(報酬)を受領する権利を放棄する」と定めています。年少者に対する賞金提供については、様々な意見がありました。しかし、eスポーツには将棋や囲碁のように長い歴史を積み上げていく中で社会的に認められたキャリアがまだ存在しておらず、年少者がeスポーツに取り組むための社会的環境が完全に整備されているとは言えません。こうした状況において、義務教育の過程にある中学生が日々の生活の中、賞金を受け取ることが社会的に広く受け入れられている訳ではないと考え、高額な賞金を提供することのデメリットについては慎重に考慮すべきだという結論に至りました。
一方で、JeSUが発足する以前は、賞金付き大会の参加条件として18歳以上という年齢制限がついている大会が多くあり、そもそもそのような大会には、中学生は参加すらできておらず、このような状況下では、eスポーツそのものへの参加意欲が若年層から失われてしまう、という意見もありました。そこで、JeSUでは、賞金は受領できないもののプロ選手と同等の競技環境を保証し、優れた技量を称えることを目指して、ジュニアライセンスという枠組みを設置することとしたのです。

ノーアクションレターにより拡大した「賞金制大会」

JeSUは、「JeSU公認プロライセンス規約」の運用が始まって以来、発展しつつある賞金制大会の枠組みを後退させてしまうような事態を避けるべきであると考え、可能な限り、統一的な基準としてのプロライセンス制度を用いた賞金制大会の実施をお願いしてきました。一方で、賞金制大会が開催できる領域をプロライセンス制度にとらわれずに拡大していこうと考え、消費者庁に対して、本年8月5日付でノーアクションレターを提出し、9月3日付で回答を受けとりました。
消費者庁の回答によると、「賞金の提供先をプロライセンス選手に限定する大会」に加え、「一定の方法で参加者を限定した上で大会等の成績に応じて賞金を提供する大会」であればプロライセンスを所持していない参加者に対しても、高額賞金の授与は「仕事の報酬等」の提供であると認められるため、景品表示法の規制を受けないと考えられます。
なお、一般の方を対象とした、誰もが参加可能なトーナメント大会、いわゆる「オープンエントリー制大会」についてゲーム会社が主催となる場合には景品表示法の規制対象となる可能性があるため、賞金額の設定については注意が必要と考えています。現在、JeSU公認大会における「オープンエントリー制大会」では、JeSUの承認に基づいて景品表示法の規制を受けない大会を実施しています。他方、このような形式以外にも、予選の順位、過去の大会における実績又は当該ゲームにおける一定の能力や経験等、所定の審査基準に基づいて決勝大会の参加者を限定する方法により、景品表示法の規制を受けない大会は実施できるとも考えられます。
「JeSUプロライセンス制度」の運用が始まってから約1年半が経過し、JeSU公認プロライセンスの認知度が高まってきたことで、メディアからの取材や、大会配信番組における解説者のオファーが「プロライセンス保有選手ご指名」で舞い込むようになってきていることに加え、プロライセンス保有選手が出場する大会の集客や配信の視聴者、選手のファンが増加する等、プロライセンスのステータスも向上し、取得を目指す選手も増えてきました。こうした流れは、eスポーツの認知度向上、eスポーツ選手の地位向上に貢献するものとJeSUでは考えています。そして今後もプロライセンス制度の持つ意義を理解いただき、本制度を通じて日本のeスポーツを盛り上げていただける選手を増やしていくことが、日本のeスポーツの普及・発展に欠かせないと考えています。

今後の方向性

ノーアクションレター制度を活用し、消費者庁に照会を行ったことで、ライセンス制度を活用する以外にも賞金を出せる方法を、一定の範囲で明確に整理することができました。JeSUでは、こうした方式で開催される大会については、事例を着実に積み上げるとともにそのための環境整備を進め、景品表示法の規制対象となる可能性があると考えられる大会については、慎重に検討を重ねることで、さらに多様な賞金制大会が開催できるように取り組んでいきます。今回の回答を導き出すまでにも、関係省庁の協力を得、話し合いを重ね、非常に多くの時間がかかっています。そのため今後、賞金制大会をどのようなケースでも法的に問題のない形で実施できるようにするためには、相応の時間が必要であると考えています。
繰り返しとなりますが、JeSUは、法的に問題ない形で賞金制大会を開催し続けることが、社会においてeスポーツが許容されていくにあたって非常に重要なプロセスであり、JeSUプロライセンス制度を活用することが今後のeスポーツの普及・発展のために欠かせない、と考えています。
JeSUだけではなく、ゲーム会社、大会運営会社、コミュニティー、チーム、そして選手それぞれが法的なリスクを心配することなく活発に活動を続けることができれば、eスポーツの素晴らしさはもとよりeスポーツが普及することのメリットがさらに広く社会全体に伝わっていくことになるでしょう。そのような社会環境を背景に、今後はさらに広い範囲で、法的に問題のない形で様々な形式の賞金制大会を開けるように、議論を続けていきたいと考えています。

以上

プロライセンス発行について

About issuing professional licenses

日本eスポーツ連合(JeSU)では、国内外で活躍できるeスポーツ選手の育成や
地位の向上を目指すべく、現状、以下の定義や条件で
JeSU公認プロライセンスを発行しています。

各種規約

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ライセンス認定タイトル

License certification title

※「eFootball ウイニングイレブン 2020」
©Konami Digital Entertainment

※「GUILTY GEAR Xrd REV 2」
© ARC SYSTEM WORKS

※「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア」
© 2019 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION, CALL OF DUTY, and MODERN WARFARE are trademarks of Activision Publishing, Inc. All other trademarks and trade names are the properties of their respective owners.

※「ストリートファイターV アーケードエディション」
©CAPCOM U.S.A., INC. 2016, 2018 ALL RIGHTS RESERVED.

※「鉄拳7」
TEKKEN™ 7 &©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

※「デッド オア アライブ6」
© コーエーテクモゲームス All rights reserved.

※「TEPPEN」
© GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved. © CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. © CAPCOM U.S.A., INC. ALL RIGHTS RESERVED.

※「パズドラ」
© GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.

※「『ぷよぷよ』シリーズ」
© SEGA

※「BLAZBLUE CENTRALFICTION」
© ARC SYSTEM WORKS

※「BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE」
© ARC SYSTEM WORKS
©ATLUS
© FRENCH-BREAD
©2018 Rooster Teeth Productions, LLC.

※「モンスターストライク」
© "モンスターストライク"は、株式会社ミクシィの商標または登録商標です。

※「レインボーシックス シージ」
©2015-2018 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Tom Clancy’s, Rainbow Six, The Soldier Icon, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.

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